最近のマンションにはほとんど間違いなくついている装備としてフルオートバスがあります。
私のうちのフルオートバスでは、まずコントロールパネルの「風呂自動」というスイッチを押します。すると数秒してから、バスタブの中にあるお湯の噴き出
し口からお湯がジャバジャバと出でてきます。そして、設定した水位になると勝手に吹き出してくるお湯が止まります。しばらくすると、設定された湯温に調整
されて、ピーピーと鳴きます。
さらに、そのまま「風呂自動」のまま、ほったらかしておくと、数時間の間は、追い炊きをして適温に保ち続けます。また、風呂に入って、お湯が使われる
と、勝手にお湯を足して水位を元に戻すようになっており、なかなか賢い働きをしてくれます。
しかし、私の場合には、沸いたらすぐに入るので、適温に保ち続けてもらう必要もありません。また、後に入る人もいないので、お湯を足してもらうことを不
要です。そのため、奴の献身的な風呂番を受けること無く、沸いたら、すぐに「風呂自動」スイッチをオフしてしまうことがほとんどです。この装備はファミ
リーにはすごく良いのでしょうが、今の私は、あまり恩恵にはあずかっていません。
また、このフルオートバスのコントロールパネルは風呂場とキッチンの2箇所にあって、キッチンからもお風呂のお湯を入れ指示ができます。引っ越して間も
ない頃、面倒だったので、キッチンのコントロールパネルの「風呂自動」で、お湯を入れる指示をしました。ところが、いつまでたってもピーピーという沸いた
よという合図がありません。不思議に思ってバスルームを見に行くと、バスタブの栓をすることをすっかり忘れていたのです。これでは、いつまでたってもお湯
がたまるわけがありません。
お湯の方は、私が見に行った時点では止まっていました。いつまでたっても水位が上がらない場合には、自動的にお湯を止めるようになっているようです。
風呂の栓を閉め忘れる大間抜けな私は、奴のことを、やっぱり賢いと見直しました。