立地条件







周辺施設

超高層マンションの立地は、ベッドタウンの中核として発展してきた駅に非常に近い場所や、いわゆるベイエリアと言われる都心に近い埋め立て地区などに建 てられることが多いようです。

私の住んでいるマンションは、前者のタイプで、商業地区に立っています。そのため階下にはテナントが入っています。とはいっても、商業施設と居住区とは明 確に区別されており、居住区の入り口には商業施設の入り口とは全く異なる位置に設けられるなどといった独立性が保たれるような配慮がされています。また、 エレベータも商業施設のエレベータと居住区の全く独立したものが設けられており、居住区のエレベータは、商業施設がある階には止まらない居住者専用のものになっています。そのため、普段は商業施設の存在を意識することはほとんどありません。

建物内にある商業施設の内訳は、洋品店、フランス料理店、インテリア雑貨、カットハウス、本屋、証券会社と様々です。新しい建物なので、いずれも小綺麗で清潔感にあふれるお店ばかりです。小綺麗なお店も嬉しいのですが、なかでも一番嬉しいのは本屋さんです。雨の日などは、傘を持たずとも、まったく雨に濡れることなく本を買いに行くことができます。このときばかりは、同じ建物のなかにお店が入っていて良かったと感じます。あと は、スターバックスのような禁煙のカフェがあると、もっと嬉しいのですが、、、

また、同じ建物内に無いにしても、ごく近所にいろいろなお店がありますから、非常に便利です。ほとんど雨を気にせずに行ける範囲に、コンビニ、ドラッグストアー、お肉屋さん、果物屋さん、家具屋さんや靴屋さんなど、枚挙に暇がありません。市街地にあるデメリットが無い訳ではありませんが、それを差し引いても便利さの方 が勝るかなぁと思っています。


騒音

便利さと引き換えにして失っているのは秋になると聞こえてくる虫の音の楽しみや静寂です。うるさいと感じることもほとんど無いのですが、静寂と感じ ることはまずありません。窓を開けると何かしらの音が常に聞こえるという感じです。早朝でも何の音かわかりませんが、色々な音が混じり合い不思議な雑音が わずかに感じられます。それは、安眠の妨げになるようなものではありませんし、普通私が寝ている時間ような時間帯に、うるさくて全然眠れないような騒音は 全く感じませんでした。

ところが、最近、これはたまらん、という目にあっています。
それは、選挙演説です。例えば「通勤途中の皆様、お勤めご苦労さまです。わたくし○○党の○○は、皆様の生活向上のために死力を尽くして頑張ります!」と スピーカーから増幅された声が聞こえてきます。本心から選挙民の生活向上を願ってくれるなら、8時ぐらいまで寝ている、早起きが苦手な選挙民のことも考え てくれることを望みますよ! うちの近所に居座って騒音をまき散らすなんて、、、 しかも、日曜夕方に駅前で演奏しているバンドとは較べものにならない位の大音響で、平日の朝にがなりたてるなんて! 金の力にものを言わせて手に入れたア ンプの能力を試して見たいという腕白ざかりなのか?それとも、朝早くからの選挙演説を不快と思う人が皆無であると勘違いしているのでしょうか? 全く迷惑 な話です。

建物のなかでの立地  

建物自体の立地も重要ですが、建物のなかでの立地条件というのも重要だと思います。例えば、間取りのなかで、自分が寝室に使おうと思っている部屋の隣がど ういうものかというようなことです。寝室と壁一枚はさんだところが、隣人のリビングなのか、キッチンなのか、風呂場なのかによって生活音が気になる場合が でてきます。

私の寝室は隣人のリビングと接しています。そのため、全く問題は無いだろうとだろうと思っていました。ところが、そこは朝の生活動線になっているのです。 洗濯して干すとかというときに必ず通るような所です。ときとして、私がまだ起きる前から隣の人がリビングをあわただしく駆けまわっていることがあるようで す。さすがに、コンクリートの建物でも、頭のすぐそばを大の大人が駆けまわると、振動まじりの音として伝わってきます。そして、きっかけで目が覚めてしま うことがあります。

この話は、私と隣の生活時間のちょっとしたずれと、隣の人の朝から走り回るという生活習慣と、私の部屋と隣戸の間取りといういくつかの条件が重なって起き たちょっとしたミスマッチの例ですが、マンションを選ぶ上では、隣の部屋の間取りも検討ポイントからはずしてはいけないと思っています。隣に住む人が自分 と全く同じ時間帯に生活する人とは限りません。そのことも含めて自分が検討していう部屋の間取りと隣の部屋の間取りとを張り合わせて、音に関する問題が起 こる可能性を検討した方がいいと思います。

特に玄関は防音対策が難しい部分のようです。玄関ドアをバタンと閉める人や、大きな声で「ただいま」や「行って来ます」という人が住まわないとも限りませ ん。また、ハイヒールでこつこつと音をさせて歩く人が隣や斜め上に住むかもしれません。夜中や早朝にお風呂に入る人かも知れません、早朝や深夜に洗濯機を 使う人かもしれません。 ですから、比較的耳障りな音が発生する場面を想像して、隣の音が気になりそうなケースが思いついたら、その部分にどの程度の防音対策が施されているかを しっかりと確認した方が良いと思います。 音の問題は上の階からの問題とばかりとは限りません。