X-マンの第3話である。前作までは主人公のウルヴァリン(ローガン)の苦悩も物語も主要な部分を占めていたのだが、前作までで、その話はひとつの集結をみたのだろう。今回はその悩みはほとんど出てこない。
一方で、触れた人の生命力を奪う少女が、ボーイフレンドとキスもセックスもできないことを理由にミュータントの能力に悩む場面もあるが、それはストーリーの大きな部分を占めない。
今回の話はミュータントの能力を消し去るキュアー(治療)という薬ができたことを発端とする。そして、ミュータントが自らの能力を奪われるかも知れないという心配で、人間に不信感を抱き、人間とミュータントのの対立。ミュータントのなかでも人間との戦いを積極的に求める派とそれを望まない穏健派との戦いが始まる。そのため、今までの3作のなかでは最も活劇的な部分が全面にでている。私はこのようなストーリーはむしろ好きなので、かなり楽しめた。
そして、この映画も、タイトルバックが流れ終わったあとに、数秒ほど続編を予告させる場面が流れます。席を立つのは劇場の明かりがつくまで待つことをお勧めする。
★★★☆☆
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