イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき
クレイトン・クリステンセン 著
もう10年も前に書かれた本であるが、いまも良く聞く本なので読んでみた。しかし、もっと前に読んでおくべきだった。凄い本である。非常にシンプルな説でありが、それが様々な業界でも通用することが、実例を交えて説明される。現在の顧客に向き合っていくことが、新たな市場で起こっていることを軽視することになり、後には、その顧客を奪われる結果になるとは・・・まさにジレンマである。
ストーリーとしての競争戦略 ―優れた戦略の条件
楠木 建 著
売れていると聞いて購入した個人批評家からは結構辛口の批評もあるようだが、面白い本であると思いました。以前、楠木先生の講義を受ける機会を得ることがあったが、実に話が面白い人で、この本にもその感じが出ており、読みやすい本です。
そして、この本の内容と講義は、重複する部分も多かったが、講義では「仙台のコギャル」だけは、写真をちらっと見せられただけで、省略されてしまい、どのような話だろうと、思っていただけに、この本によって、その疑問が解消されてすっきりにしました。
この本が論理的ではなく、一般化できないという批評が多いようです。この点に関して、楠木先生の講義でも、経営は理論では説明できない部分の方が多いということを言われていましたが、理論を知ることによって、初めて理論では語れない部分が理解できるという言い方をされていました。一般化のために成功事例の構造化していうという試み途上というように考えるのが適当な感じでしょうか。。