ジュピターズ・ムーン
ロング、ロングバケーション
いっしょうけんめい「働かない」社会をつくる 海老原嗣生著
粒でできた世界 結城千代子・田中幸著
なぜ時代劇は滅びるのか 春日太一著
her/世界でひとつの彼女
ラストミッション
ものづくり成長戦略
藤本隆宏/編著 柴田孝/編著
ワイルド・スピード EURO MISSION
タリウム少女の毒殺日記
熱波
さようなら渓谷
フィギュアなあなた
欲望のバージニア
アンコール!!
3人のアンヌ
嘆きのピエタ
二流小説家
テイク・ディズ・ワルツ
桐島、部活やめるってよ
コンシェンス/裏切りの炎
プロメテウス
ヴァージニア
石巻市立湊小学校避難所
籠の中の乙女
ギリギリの女たち
無限歌
リアルスティール
孤独な惑星
フィフティ・フィフティ
トーキョードリフター
ミッション:インポッシブル/ゴーストプロトコル
CUT
永遠の僕たち
灼熱の塊
風にそよぐ草
マネーボール
王様のスピーチ
コンティジョン
孔子の教え
ブラックスワン
アンダーコントロール
ラビット ホール
イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき
クレイトン・クリステンセン 著
もう10年も前に書かれた本であるが、いまも良く聞く本なので読んでみた。しかし、もっと前に読んでおくべきだった。凄い本である。非常にシンプルな説でありが、それが様々な業界でも通用することが、実例を交えて説明される。現在の顧客に向き合っていくことが、新たな市場で起こっていることを軽視することになり、後には、その顧客を奪われる結果になるとは・・・まさにジレンマである。
ストーリーとしての競争戦略 ―優れた戦略の条件
楠木 建 著
売れていると聞いて購入した個人批評家からは結構辛口の批評もあるようだが、面白い本であると思いました。以前、楠木先生の講義を受ける機会を得ることがあったが、実に話が面白い人で、この本にもその感じが出ており、読みやすい本です。
そして、この本の内容と講義は、重複する部分も多かったが、講義では「仙台のコギャル」だけは、写真をちらっと見せられただけで、省略されてしまい、どのような話だろうと、思っていただけに、この本によって、その疑問が解消されてすっきりにしました。
この本が論理的ではなく、一般化できないという批評が多いようです。この点に関して、楠木先生の講義でも、経営は理論では説明できない部分の方が多いということを言われていましたが、理論を知ることによって、初めて理論では語れない部分が理解できるという言い方をされていました。一般化のために成功事例の構造化していうという試み途上というように考えるのが適当な感じでしょうか。。
ドイツ映画と聞くと堅苦しい感じをイメージしてしまうが・・・
ユーモア有り、涙ありなのに爽やかな印象を残す映画「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」のDVDを借りてきてみた。
肩の力が抜けてつくられているという感じの何とも雰囲気の良い映画でした。
2005年に公開された映画バタフライ エフェクト。DVDを借りてきた観た。あまり有名な映画ではないが、とっても面白かった。
ミリオンダラー・べービーで監督としても名声を確かなものにしたクリントイーストウッドが描いた硫黄島2部作のうちの日本兵の言動を描いた作品である。米国側を描いた父親たちの星条旗の方が先に公開されたが、こちらは見ることなく後から公開された作品を先に見ることになった。
先に見たからと何か分からないことがあるかと言うと、そんなことは全くなかった。しかし、ほとんどの場面で日本の俳優が日本語で演技をしているという不思議な洋画である。
ストーリは太平洋戦争の末期に硫黄島を死守する日本兵の活動をリアルに描いたものである。主要な出演者の性格は丹念に描かれており、家族愛あり、友情あり、悲しい殉死の場面もある。しかし、なぜだか私の目には涙がなかった。なぜだろうと考えてみると、出演者たちが死んで言うこと自体が予定調和であるからということがまず思い浮かんだ。しかし、それだけではない。おそらく、描かれている世界が断片的に知っている史実から思い至った当時の事情から考えると、あまりにもリアルなできごとに感じられたからこそなのだろうと思う。
★★★★☆
巨匠デビッド リンチ監督、カンヌ映画祭で賞も取っているということでレンタルしてみた。いままで見たカンヌ映画祭の受賞作品で素直に面白いと思えた映画がないのを懸念しながら見始めた。その予想は的中した。少し飲みながら見たのだが、飲み過ぎて完全によっぱらったか?と思うぐらいに、全ての登場人物が正体不明となっていく。ナオミ ワッツが綺麗なことぐらいしか理解できない。
仕方がない、しらふのときに見直してみた。こんどは、2回目なので細かなところまで目が行き渡るが、でもそれでもなんだかよく分からない。
理解の助けになるかと思いDVDの特典としてデビット リンチ監督のインタビューをみることにした。そのなかで、インタビュアーが表現を代えながらこの映画の意味するところを聞こうとする。しかし、「映画からメッセージを読み取って欲しい」「音楽のように感じて欲しい」というように完全にかわされている。
さらに仕方がないので、ネットで調べてみると、輪廻転生説と夢説があるようだ。私は前者と解釈していたので、今ひとつ理解できなかったのだ。後者と考えると、かなりつじつまが合う。なるほどという感じだ。
★★★☆☆
十八の夏という小説を最近読んだ。
2004年に文庫になっているのだから、新しい本ではない。なんとなく、甘酸っぱい表題が気になり手にとってみた。そして、背表紙に書かれている、第55回日本推理作家協会賞を受賞、2003年版「このミステリーがすごい!の第6位にランキングされたという、うたい文句が決め手となって買った文庫本である。
そして、読後の感想は、なんでこの本ともっと早く出会わなかったのだろうというものでした。この本のなかの4編の作品のどれもが、人に対する優しさにあふれているように思います。
著者は光原百合という女流作家です。宮部みゆきと江國香織とを足して二で割ったというような作風といったら的はずれだろうか?
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★★★★★
映画を見終わって感じるのはやはりB級映画っぽい。そして、驚いたことに2002年の制作である。このころのニコールと言えばムーランルージュの成功によって自由に作品を選べたはずなのに・・・何でこの地味な作品を選択したのか?と思った。
話はイギリス人の田舎町に住むぼくとつとした男が、国境を越えた出会い系サイトで知り合ったロシア人を妻として迎えるところから始まる。しかし、訪れたロシア人は美貌の持ち主だが、事前の話と違って英語がまったく話せない。困った男、しかし、献身的な奉仕をされて舞ってしまい、愛を感じ始めてしまう。そして、二人で女の誕生日パーティをはじめたところに、女の従兄とその友人であると名乗るロシア人がころがり混んでくる。そこから話が急にきな臭さを帯びてくる・・・男はだまされていたのか・・・
みんな良い演技をしているし、ストーリーも破綻せずに最後までみせてくれる。でもなんとなく、先が見えてしまうところが一番の難点かな。
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★★★☆☆
X-マンの第3話である。前作までは主人公のウルヴァリン(ローガン)の苦悩も物語も主要な部分を占めていたのだが、前作までで、その話はひとつの集結をみたのだろう。今回はその悩みはほとんど出てこない。
一方で、触れた人の生命力を奪う少女が、ボーイフレンドとキスもセックスもできないことを理由にミュータントの能力に悩む場面もあるが、それはストーリーの大きな部分を占めない。
今回の話はミュータントの能力を消し去るキュアー(治療)という薬ができたことを発端とする。そして、ミュータントが自らの能力を奪われるかも知れないという心配で、人間に不信感を抱き、人間とミュータントのの対立。ミュータントのなかでも人間との戦いを積極的に求める派とそれを望まない穏健派との戦いが始まる。そのため、今までの3作のなかでは最も活劇的な部分が全面にでている。私はこのようなストーリーはむしろ好きなので、かなり楽しめた。
そして、この映画も、タイトルバックが流れ終わったあとに、数秒ほど続編を予告させる場面が流れます。席を立つのは劇場の明かりがつくまで待つことをお勧めする。
★★★☆☆
実はこの映画(公式HP)を観たきっかけは暇つぶしであった。少し浮いた時間帯を埋めるために時間的にちょうど良い映画を探していて、たまたま観た映画である。特別鑑賞券を手に入れて映画館に向かうと、なんと最前列しか空いていないことにびっくり。大ヒットのようであるり、それは口コミによるようです。(詳しくはこの公式?ブログで)。
映画が始まってすぐは、親から離れて一人アメリカにきた移民の感動の物語と思っていたことが全くの勘違いであった。下調べをしてこなかったことに少し後悔した。
しかも、その内容は観てびっくりである。性同一性障害に悩む女性になりたい男性が、若い頃の過ちで世に産み落とされてしまったまだ見ぬ自分の息子かもしれない17歳の男の子と出会うところから本格的な物語が始まるのである。
性同一性障害という特殊な人格を通して、人の見た目やうわべの行動は、いかにその人の本質を言い表していないかを考えさせられる映画である。
そして、さまざまなエピソードが盛りこまれており、心が通って行くということはこういうことなのだなぁと思い、やっぱり家族って良いなぁと思う映画である。見て、絶対は損はないと思います!
ちなみに、性同一性障害の男を演じているのは「女優」だそうです。そして、アカデミー賞の主演女優賞にもノミネートされたそうです。
意外にも色々な意味で面白かったので星5個に近い星4個です。
★★★★☆
パイレーツ オブ カリビアン/デッドマンズ チェストを観た。凄い人気である。
続編であるが、前作も観たのだけどすっかり忘れていることに、続編を見始めて気が付いた。しかし、続編中にもある程度の説明はあるので、それほど気にする必要なない。
前作で、悪玉(?)主人公のジャック・スパウロウという海賊を意図的に逃がしたという罪に問われる善玉(?)主人公。一方で、ジャックの姿を探す善玉。そのときジャックは呪いにおびえていた。ジャックと主人公が出会い、二人は協力して呪いを解くことに奔走する。
というのが、簡単なストーリーである。ストリーリーも適度に緩急があり退屈はさせないが、この映画の一番の魅力はジャックのキャラクターである。ご存じ変な役ばかりを好んでやるジョニー・デップの怪演が今回も楽しめる。とにかく変なキャラといか言いようがない不思議な役所である。このジャックの役作りにあたっては、ローリング・ストーンズのキース・リチャードをイメージしたそうだ。しかし、キースに失礼じゃないか?と思う。
また、この映画怪物化した海賊たちが登場し、この姿がかなりグロテスク。このグロな世界観を楽しめるのであれば、なかなか楽しめると思う。この世界観に星0.5個追加です。
なお、映画が終わっても劇場のライトがともるまでは席を立たないことをお勧めする。最後に一瞬であるが、おちの場面があるよ!
★★★★☆
子供の誘拐が日常のこととなっているメキシコシティーで子供のボディガードを描いた映画である。主人公は軍隊あがりの酔いどれ。前半は子供と新米ボディガードのもどかしい心の交流を描くが、その日々も長くは続かない。後半はかなり派手なアクションものとなる。R-15指定されていることもあり、かなり残酷な場面もある。子映画としては展開が早く面白と思う。子供と不器用な大人とのほのぼのとした癒し系の映画を期待していると、驚くほどがっかりさせられる映画である。
映画としては展開が早く面白と思う。ただ、登場人物のキャラクターが丹念に描かれているだけに、後半のアクション一辺倒なストーリーに全体としてアンバランスな映画だなぁとの印象がある。
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★★★☆☆
愛の物語という宣伝文句だったが・・・そのような見方もできるが、私のこの映画の楽しみ方はミステリーとしての側面の方が強かった。
では、ミステリーとして見た場合にはどうなのだろうか?というと非常に面白かった。舞台はアフリカを中心に進んでいく。その土地では、法律が自分の身を守ってくれるという安心感が全くないよういさえ思える。そのため、主人公の身に何がおこるかわからないというスリリングさがある。わずかな金銭で非道なことをする人間が五万といそうな雰囲気なのである。
その一方で、物語は先進国に発展途上国が利用されているという社会的な一面も持ち合わせる。そのことに関して妙に説明めいたところもなく、物語のなかで自然にそれが説明されているく。なかなか良い映画でした。
★★★★☆
この映画は輪廻転生というようなことを感じさせてくれる映画です。登場人物はどこかでつながっています。
この映画の前半は喧嘩や罵倒する場面が連続する。
その言動は主に人種差別に起因する。日本人はそれを実感することはないので、日本人である罵倒や喧嘩の場面で登場人物のどちらにも傾倒することができない。そのため、不快そのもの。
後半は少し和らいでくる。なぜなら、人のやさしい行動が他の人を優しくするのにつながるというこいう場面につながっていくからである。ペイ・フォワードという映画をえぐくしたようなものである。
脚本がとっても良くできており、ユージュアル・サスペクツなどを思い出させてくれる。
そのような緻密な映画が好きな人は見て欲しい、逆に単純に映画を楽しみたい、特に幸せな気分にひたりたい人にはお勧め出来ない映画です。私は後者のタイプなので辛めの評価になってしまいまます。でも、本当に良くできた映画だと思います。
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★★★☆☆
ジョディ・フォスターが強い母親を演じるフライト・プランを観てきた。ストーリーはニューヨークに向かう新型の航空機のなかでうたた寝をしている間に、娘が忽然と消える。空に浮かぶ密室のはずの飛行機の中で・・・懸命に探すが娘は見つからない・・・母親が錯誤しているのか?果たして・・・
コマーシャルは抜群の出来だが、本編は・・・
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★★★☆☆
大恐慌の前後で景気が沈んでいくようにボクサーとしても沈んだ男の復活に向けた日々を描いた映画である。事実に基づく物語である。
拳闘場面も多く格闘技が苦手な人にはお勧めしない。そのようなシーンは、ほとんど明日のジョーの実写版である。血も出るし、激しく殴られるシーンも多い。
それが、大丈夫な人には、結構なお勧めである。
単なるボクシング映画ではない。男には家族もいる、そして家族愛の物語でもある。そこが、この映画のとても良いところである。格闘シーンの迫力にだまされているような気がしなくもないが、かなり気に入った映画です。
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★★★★☆
ブルース・ウィリス、ミッキー・ロークなどの超豪華キャストが話題になっている。
それ以上に、モノクロの世界に、ハイライトさせたい部分だけ色彩をつけるという映像が独特である。グロテスクな場面もコミックのような感覚で生々しさが減るが・・・それでも、グロテスクな描写がだめな人はだめな場面は多い。
ストーリーは3つのストーリーのオムニバスである。
ひとつは、命を狙われ助けを請うてきた人を、そうとは知らずに油断した隙に殺され、そのかたきを取ろうとする男の物語、
二つめは、娼婦らが自らの手で治安の守っている地域が警察の支配下に落ちようとするのを守る男の物語、
最後は、変態の国会議員の息子に拳銃の弾を撃ち込んだことで恨みを買い、刑務所に入れられた男の物語、
いずれのストーリーもどこか中途半端にな感じがします。キル・ビルのようにパート2を前提にしているかと思ったら、続編は予定されているものの、これで一応の完結のようです。ちょっと、煮え切らない感じがします。
続編では国会議員一族につきまとわれるジェシカ・アルバの話が中心になるようです。
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★★☆☆☆
哲学者である梅原猛が中学生に仏教というものを講義したときの内容を本にまとめたもの。中学生に対して話した内容であるので、平易で読みやすい。信仰心が実は生きていくなかで大切なものということや、仏教の教えは非常に優れた教えであることが分かりやすく解説されている。仏教の教えでは、全ての人は平等であるということと、自を犠牲にして他人の利をかなえるという思想があることが語られる。最後の授業はちょうど9.11のテロの時期と重なる。社会主義と資本主義の戦いが解決した一方で、宗教を背景とした新たな戦いの時代を迎えていることと、その戦いをみるにつけて仏教がさらに好きになったといの著者の言葉には説得力がある。
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★★★★☆
懐かしいラビリンスの超美少女ジェニファー・コネリーを久しぶりに観ました。もう美少女ではなく、美女である。
その美女は納税の義務を怠っために家を差し押さえられ、その家は競売にかけられ、あるイラン人のものとなってしまう。そのイラン人に対して家を取り戻す努力をするが・・・そんなに簡単なことではない。そのイラン人は妥協を許さない強固な意志と、その意志を貫くだけの行動力をもっている。対立する二人は周りの者を巻き込みながら、自身の意志を貫き通すために行動し・・・その後に残されたものは・・・
互いに対立する二人はお互いの事情を知らない、しかし、映画を観ている私は二人の辛い事情を知っている。主人公のそれぞれも八方ふさがりならば、観る方はさらに八方ふさがりなのである。だから、どちらにも感情移入ができない。ただ、二人の行動の成り行きを見守るしかない。勧善懲悪的な快楽を期待してみる映画ではない。また、決してハッピーな映画では無く、悲しい場面もあるのだが、決して心地よく泣ける映画でもない。非常にもどかしい映画である。脚本のすばらしく緻密なことに関心する映画だと思いました。
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★★★☆☆
一昨日、テレビ東京系でのトゥルーコーリングの放送が終了した。話は完結した訳ではない。とても含みを残した終わり方をする。
この続編を求めてレンタルビデオ屋に通うのがくせになるのかと思って何話まであるのかと調べて見ると、これで一旦終わりになるらしい。
噂によるとアメリカでは視聴率が上がらすに、打ち切りになったとか。最寄りのTSUTAYAでは一つの棚を埋め尽くしているので、ちょっと信じがたい。続編を望みたい。その期待を込めて星五つ!
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★★★★★
最近、あまり前情報を仕込まずに映画を観に行くことにしている。今回観に言ったのはBe Cool、ジョン・トラボルタとユマ・サーマンという豪華?キャストの映画。ストーリーは単純に言ってしまえば有望な歌手を巡って、プロモーターが取り合いを演じるというもの。コメディなのか大まじめなのか、よく分からない雰囲気(実際、映画館ではほとんど笑い声はあがらなかったが、私は何度かツボにはまってしまい声を殺して笑い続けていたので腹筋が疲れました)。話は二転三転してとても面白く感じた。
ちょっと、見終わってから調べてみると『ゲット・ショーティ』という前作があるそうだ。また、このトラボルタととユマ・サーマンの競演は『パルプ・フィクション』があるとのこと。そうそう、『パルプ・フィクション』とも似てますね。
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★★★★☆
人種差別発言で職を失うと同時に妻をも失ったアンソニー・ポプキンス演じる大学教授、彼の新しい生活の前に若く美しいが陰のある女性が登場する。新しい恋人を得た失業中の学者は、彼女の人生の暗さと自分の過去の境遇とを重ね合わせていく。
ストーリーがうまく説明できない映画です。オムニバスムービーのように大学教授の人生と、現在の物語とが並行して話が進められて行きます。そのなかで、ストーリーのなかでニコール・キッドマンが演じる若い恋人の存在の意義がよく分からない。淡々と話をなぞっていくだけではなく、互いの苦境を慰めあうことの必要性を見せつけて欲しかった。
原作に引っ張られ過ぎて、映画としてうまく消化不足なのでは無いかと思われる。私の感受性が不足しているのかも知れないが・・・
★★☆☆☆
ムエタイの国、タイで作成されたアクションムービー。作りもののアクションシーンの作成が多い昨今において、ワイヤー、早回し、CGなしで作成が行われたという。
ストーリーはたわいもないが、生身の人間が行っているとは思えないシーンばかりで、ブルースリー以来の迫力と言っても過言ではない。スゲーの一言である。また、バンコクのバーの怪しげなや、タイ独特の乗り物トゥクトゥクによるカーチェイスなど、独特の雰囲気も場を盛り上げる。
それから、注目すべきは最後のメイキングシーンである。主人公の体が打ち身だらけ、厳しい撮影だったことが分かります。格闘技好きの人には、かなりのお勧めです。
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★★★★★
トム・クルーズが汚れ役を演じたことで話題になった映画。ロサンゼルスの平凡なタクシー運転手が一人の殺し屋(トムクルーズ)を乗せたことによって、殺人の手伝いをさせられることになる長い一夜を描いたものである。したがって、トムクルーズは主演ではなく、主演はタクシー運転手のジェイミー・フォックスです。いい味出してますなぁ。また、ロサンゼルスの夜と話の雰囲気が良くあっていているし、それぞれのシーンでの会話のやる取りも面白いものがある。
しかし、ストーリーに無理がある、なんで、そっちに行っちゃうのかなぁという感が随所にあり、映画に集中できなかった。
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★★☆☆☆
奥様は魔女のリメイクを作ることになったが鼻をピクピクできるサマンサ役が見つからない。そのとき、ダーリン役が決まっている落ち目の俳優(ウィル・フェレル)が書店でイザベラ(ニコール・キッドマン)の鼻の表情に一目惚れしてイザベラをスカウトする。しかし、イザベラは本物の魔女だった・・・
笑えるシーンも多いので、見ていて飽きないです。また、ニコール・キッドマンは歳を感じさせずチャーミングに役を演じており、とても魅力的です。
しかし、人間になれない魔女の悲しさがあってこその物語なので、その心情をもっと描いて欲しかったなぁ・・・支配的な運命から逃れなれない悲哀を演じたムーラン・ルージュのようにときのように・・・
すばらしい表現をできるニコールキッドマンをようした映画だけにその点が残念でなりません。
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★★★☆☆
死体安置所で働く女性(もちろん美形)が、死体から助けという声を聞くと、プレイバックして一日が始まる。そして、その死人を助けるというアメリカのドラマ。東京テレビ系でお昼に放送されている。何かの映画のDVDを借りたときに、おまけとして第1話が収録されて注目していたのだが、夜に放送すべき番組なので、お昼にやっていることに気がつかずにいた。テレビで見ることができるとは・・・そろそろ、核心に向かうようである。お勧めである。
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南極に暮らす皇帝ペンギンの1年を追ったドキュメンタリー。言葉は悪いが、写っている被写体と環境を除けば普通の動物ドキュメンタリーである。しかし、その環境が凄すぎる!そして、その環境の凄さからくる知られざる出来事が紹介される。
皇帝ペンギンも寒さで命を落とすことがあることにもびっくりするが、撮影隊が無事だったのかとい言うことにが気になってしょうがない。皇帝ペンギンのメイキングムービーも見てみたい。
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★★★☆☆
壮大な物語です。ときは2019年、汚染された地上を離れて隔離された施設に暮らしている人々。そして、抽選によって選ばれた人のみが、汚染されていない島(アイランド)で暮らすことが許されるという環境のもとで物語は進んでいく。すでに7年も、そのような環境で暮らしている人もいる、そのなかで一人の男がアイランドの存在やその施設での生活に漠然と疑問を持ち始める・・・隠された秘密はあるのか・・・
何も知らないで見に行くべき映画。私も少しストーリーの一部を紹介してしまったがこれ以上の事前の知識を得ないで行く方が良い。なぜなら、ストーリーはなかなか凝っており、ストーリーの楽しむべき映画だと思うからです。きっと、良い原作があるのかも知れません。監督は「アルマゲドン」や「パールーハーバー」のマイケル・ベイです。そのため、アクションシーンもなかなか迫力があり、見て損はないと思います。
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★★★★☆
鑑賞券をもらったので全く期待せずに見に行ったが結構楽しめた。
冒険映画に美女はつきもので、その美人(ペネロペ・クルス)はWHOに所属する医師。また、男の主人公はインディージョーンズのようにはスマートなかっこ良さはないが、2人組のアメリカ人がいかにもアメリカ人的な活躍をみせてくれる。この主人公の二人組はトレジャーハンティングで海底から財宝を引き上げる職業をしている。その二人組がアフリカの河に消えた船の調査に向かうときに、WHOに美人医師に足を提供するところから物語が急展開をみせていく。その後は、砂漠の雄大な景色のなかで、話はジェットコースターのように意外な展開をみせながらクライマックスに向かっていく。欠点といえば悪者があまりにも、ひ弱に見えること、ほとんどサラリーマンにしか見えません。それを除けば、娯楽作品としては、なかなか楽しめる映画だと思いました。
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★★★☆☆
ハビエル・バルデムが実年齢よりもかなり高齢な役を演じきったことでも話題になっている作品です。
内容は25歳のときに首の骨を折って以来26年の間、寝たきりの生活を強いられている主人公ラモンが、尊厳死を切望し周りの人々に働きかける。そして、その考えに賛同しラモンの願いをかなえるように司法に働きかける人や、自ら死を選択することに反対しラモンを励ます人などが登場する。その人々はラモンに影響をされて、自分の人生を見つめ直して行く。そして、様々な人に囲まれ、やはりハモンは死を願い続けるのか、生きる喜びを見いだすのだろうか・・・
非常に重いテーマを扱っていながらも、意外にも映画全体の雰囲気は優しく穏やかなものでした。それは、ラモンは非常に冷静で、賢く、ユーモラスな人物として描かれているせいだと思います。映画としては良くできていますが、ラモンが尊厳死を深く願っているのに、ラモンがあまりにも冷静なためにそのように思えない、つまり、なぜ尊厳死を願っているのかという点をもっと直接的に描いても良いのではないかという疑問も湧いてきました。しかし、そのようにすると、映画の雰囲気は暗く悲痛なものになるのでしょうから、見たことを後悔するものになっていたでしょう。ですから、きっとこのままが良いのでしょう。
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★★★★☆
私はニコールキッドマンのファンなので、とりあえずDVDを借りてみた。正直言うと後悔である。人間の醜さを描く映画です。とにかく気分が悪くなりました。後で調べてみると『ダンサー・イン・ザ・ダーク』の監督だそうです。『ダンサー・イン・ザ・ダーク』が好きな人はみるべきかもしれませんが、そうで無い人には絶対におすすめしません。
この映画の制作に携わった人たちは何を狙ってこの映画を作成したのであろうか?
この映画を観た人のそれぞれが、自制して集団心理に支えられた自己中心的な行動に気を付けろということなのでろうか?そもそも、そのような気持ちがある人ならば、ここまで残酷にならないように思う。それって、古い日本人の感覚なのだろうか・・・とにかく、インパクトはあるのは認めるが、それだけと言う感じがするのは私だけではないと思う。
この年末年始に読んだ本。
数年前のベストセラーで人から薦められていたので、ずっと気になっており、最近本屋でたまたま目に付いたので読んでみた。
あることをきっかけに、仕事にも行けなくなるほどに絶望状態にある優秀なビジネスマンが、周りの人々の影響によって復活して行く過程を中心にした実にシンプルな物語である。結末もある程度のところで作者自らばらしているにもかかわらず、終盤では実に切なく泣かせてくれる物語である。敢えて切ない物語を読みたいときにはお奨めできる。
ただし、訳があまりに生真面目にすぎるようにも感じた。英語に堪能な方は原文にトライしてみるのも良いかもしれない。
最近、ナレッジマネジメントの世界的権威である野中郁次郎先生の講義を受ける機会に恵まれました。その参考資料として紹介されていたので、あまり気が進まずに手に取ったのですが、非常に面白く一気に読んでしまった本を紹介します。
イノベーションの本質という本です。
プロジェクトXのような企業における成功事例の経緯をジャーナリストの勝見 明 氏が紹介して、その一方で、その裏でどのような知識や知恵の伝承の形式があったのかということを野中先生が分析し、解説をします。そして、どのような場でどのような行動をすれば、イノベーションを起すことができるかということを明らかにしていくことを狙って書かれています。
また、メーカーの話だけではなく、黒川温泉の活性化やジブリの映画の作り方などのトピックスも取り上げられており、温泉地のあり方や「ハウルの動く城」がどのような背景で作られているのかを覗くことができる。
経営学の本にありがちな論理面に偏ることのない読みやすさと、単なる成功事例の紹介に留まらない奥深さを併せもった、とても興味深い本だと思います。